「上手い」を言葉ではなく数値で証明するための、業界共通の検定です。3級・2級・1級の3段階で、知識・実技・現場力を第三者の立場から評価します。2014年3月に3級を開始し、2015年6月には日本で初めてコーティングの1級試験を実施しました。
なぜ、この検定をつくったのか
知識も経験もない人と、長年の技術と経験がある人とでは、仕上がりに差が出るのは当然です。それなのに、同じ金額を請求しているのが業界の現状でした。
有資格者と無資格者の違いをはっきりさせ、その違いをお客様に伝わる形にすること。それが、正しいコーティングを行う事業者にとっての「攻めの形」だと私たちは考えています。だからJCAは、感覚に頼らず測色計で研磨の仕上がりを数値化する評価方式を検定の中心に据えました。
合格して終わりではありません。合格者が在籍する店舗はJCA公式の在籍店一覧に掲載され、お客様が店を選ぶときの手がかりになります。
3級・2級・1級の違い
| 3級 | 2級 | 1級 | |
|---|---|---|---|
| 試験の内容 | 講習+筆記 | 実技(研磨) | 実車での実技+ヒアリング |
| 受験資格 | どなたでも | 3級 合格者 | 2級 取得者 実務経験3年以上 |
| 受験料(税込) | 会員 8,000円 非会員 10,000円 | 会員 20,000円 非会員 30,000円 | 66,000円 +車両レンタル 14,000円 |
| 定員 | 各会場 20名 | 各会場 8名 | 合計 40名 |
| 所要時間 | 約3時間(講習含む) | 実技 25分 | 4時間 |
※ 金額・定員は2026年度のものです。最新の内容は各回の開催案内でご確認ください。
級ごとの内容
コーティングの基礎知識を確かめる(実技なし)
塗装の構造、研磨の考え方、コーティングの基本を学び、その場で筆記試験を受けます。当日は技術顧問による講習があり、講習を受けてから試験に臨む形なので、初めての方でも受験できます。合格発表も当日です。
- 受験資格コーティングに興味があり、基礎的な知識・技能を有している方
- 受験料JCA会員 8,000円 / 非会員 10,000円(税込)
- 定員各会場 20名
- 当日の流れ受付 09:30〜09:50 / 講習 10:00〜11:50 / 本試験 12:10〜12:50 / 合格発表 13:30
- 準備参考問題テキスト(PDF)を事前にダウンロードできます
研磨の実技を、全員同じ条件で評価する
制限時間内にパネルを磨き、IPAで拭き上げたあと太陽光ライトで確認します。バフ目・オーロラが残っていないことに加え、測色計による評価基準をクリアすることが合格の条件です。
- 受験資格3級 合格者に限ります
- 受験料JCA会員 20,000円 / 非会員 30,000円(税込)
- 定員各会場 8名
- 試験時間25分
- 合格基準バフ目・オーロラなし + 測色計による評価基準をクリア
これまでは監督官が手作業で傷を入れていたため、傷の深さや入り方にどうしてもばらつきが出て、受験者によって「消しやすい傷」と「消しにくい傷」が混ざるという公平性の課題がありました。サンダーとペーパーを使って傷入れを機械化し、全受験者に同一条件の傷を再現できるようにしています。条件が揃えば、評価のブレもなくなります。
試験時間を45分から25分に短縮したのは、傷が均一であれば、正しい工程選択と技術があれば25分で仕上がるためです。従来の45分は、ばらつきに対応するための余裕を含んだ時間でした。短縮して生まれた時間は、試験後の個別フィードバック(1名あたり約10分)に充てています。合否を渡して終わりにしません。
実車1台と向き合い、技術と現場力の両方を見る
試験車両1台の半分を、一人で施工して仕上げます。対象車は当日まで公開されません。施工前後のヒアリングを含めて4時間。仕上がりの美しさだけでなく、段取り、道具の扱い、身だしなみ、受け答えまで含めて評価します。協会が定めた判定項目を5段階で評価し、約80%以上の得点で合格です。
- 受験資格2級 取得者/実務経験3年以上(在籍証明書が必要です)
- 受験料66,000円(税込)+ 試験車両レンタル代 14,000円(税込)= 合計 80,000円
会員・非会員とも同額です - 定員合計40名(各日20名)
- 当日の流れ状態チェック・各シート記入 20分 → 施工前ヒアリング 10分 → 実技 3時間 → 施工後ヒアリング 15分 → フィードバック 15分
- 評価の観点施工前(設備・服装・対応)/施工中(作業の見え方・マスキング・時間配分)/施工後(洗車傷・オーロラ目・バフ傷・ムラ・隙間や下廻りの仕上がり・完成検査での受け答え)
2026年の開催スケジュール
3級・2級試験|名古屋・神奈川・広島
3会場 同日開催/2級の新方式はこの回から適用
3級・2級試験|香川・大阪・大分
3会場 同日開催
・14日2026年
第5回 1級試験|大阪
二日間開催(受験日は申請どおり)/会場:カーメイク アートプロ(大阪府堺市美原区黒山76-4)
※ 各回の詳細(会場の住所・受付時間・持ち物)は、それぞれの開催案内ページでご確認ください。開催予定は変わることがあります。
合格したあと
合格された方が在籍する店舗は、JCA公式サイトの在籍店一覧に掲載されます。「どの店に頼めばいいか分からない」というお客様が、技術のある店にたどり着くための入口です。
さらに技術を伸ばしたい方、独立や開業を考えている方には、研磨技能講習プログラムをご用意しています。測色計を使って研磨の到達点を数値で判断できるようになると、必要な工程だけで最高の仕上がりに届くようになります。
よくあるご質問
JCAの会員でなくても受験できますか。
受験できます。3級・2級は会員と非会員で受験料が異なり、1級は会員・非会員とも同額です。
いきなり2級から受けられますか。
受けられません。2級は3級の合格者に限ります。1級は2級取得者で、実務経験3年以上(在籍証明書が必要)の方が対象です。
3級は未経験でも大丈夫ですか。
3級は実技を含まず、当日の講習を受けてから筆記試験に臨む形です。基礎的な知識・技能をお持ちで、コーティングに興味のある方であれば受験できます。参考問題テキストも事前にダウンロードできます。
2級の実技では、道具は貸してもらえますか。
磨き道具一式はご持参ください。ポリッシャー、バフ、コンパウンド、延長コード、ライト、ウエス、バケツのほか、普段お使いの磨きやすい道具をお持ち込みいただけます。
試験当日に必要なものは。
証明写真2枚(縦4cm×横3cm・3ヶ月以内に撮影)と、有効期限内の写真付き本人確認書類の両方が必要です。どちらか一方でも欠けると受験できません。ほかに筆記用具、腕時計、マスク、ゴーグルをご用意ください。
この検定は国家資格ですか。
国家資格ではありません。一般社団法人 日本コーティング協会が独自に定めた検定です。業界の技術・品質・知識の基準をつくることを目的としており、将来的な公的資格化を見据えて運営しています。
測色計を用いた評価方式について
この評価方式は日本コーティング協会が、月刊BSRに連載された、「研磨した塗面のツヤを測色する」(ケヰテック株式会社金子代表投稿)の内容に基づき、金子代表立会いのもとご協力いただき、更に工夫を重ね出来上がった評価方式になります。
日本コーティング協会は、お客様にワンランク上のコーティング・サービスを提供するとともに、優れたコーティング技術の存在を一般に広く知らしめることで、お客様の満足度向上と業界のボトムアップを図ることが目的で活動しております、従いまして、興味がある方は、必ず当協会にお声をお掛けください。
評価方法のみを真似ることではなく、なぜ、ツヤが測色できるのか?、ツヤの色による数値化が必要なのか?、それの根拠、他の方法との比較や優劣、注意点など、を丁寧に説明して、話し合うことが出来ます。
