コーティング技能検定とは
一般社団法人 日本コーティング協会が実施する、カーコーティング技術者のための民間の技能検定です。3級・2級・1級の違い、受験の流れ、合格後にできることを、このページにまとめました。
なぜ、この検定があるのか
コーティングの施工には、国が定めた免許がありません。だからこそ、腕を示す物差しは業界が自分で用意する必要がある――それがこの検定の出発点です。
「知識も経験も無い者と長年培った技術や経験がある者とでは、仕上がりに違いが出てくるのは当然。それなのに同額の請求をしているのが現状です。有資格者と無資格者の違いを明確にし、一般ユーザーにその違いを浸透させ、差別化していくことが、正しいコーティングを実施する業者集団の攻めの形ではないかと思います。」
出典:コーティング技能検定『なぜ我々はこの検定を実施するのか』
当協会は2012年に設立された非営利の団体です。日本で初めての技能検定1級試験を2015年6月に開催し、以後、回を重ねています。コーティング技能検定は国家資格ではありません。ただし、研磨の仕上がりを測色計で数値化して判定するなど、客観的な基準にもとづいて運用しています。
3級・2級・1級は、見られるものが違います
同じ「検定」でも、級によって試験の形がまるで違います。ご自身がどこから受けるべきかを、まずここでご確認ください。
知識をたしかめる(学科)
- 受験資格
- コーティングに興味があり、基礎的な知識・技能を有している方
- 試験
- 学科40分。実技はありません。当日は技術顧問による講習のあとに試験を行い、その日のうちに合格発表まで進みます
- 受験料
- 非会員 10,000円/会員 8,000円
- 持ち物
- 受験票・証明写真2枚・写真付きの本人確認書類・筆記用具・腕時計
磨きを実際にやってみせる(実技)
- 受験資格
- 3級と同様に、どなたでもお申し込みいただけます
- 試験
- 学科に加えて実技。試験パネルの傷を制限時間内に仕上げます。2026年4月5日実施分から方式が変わりました(下記)
- 合格基準
- バフ目・オーロラが残っていないこと、および測色計の基準を満たすこと
- 持ち物
- 3級の持ち物に加えて、磨き道具一式(ポリッシャー・バフ・コンパウンド・延長コード・ライト・ウエス・バケツ)とマスク・ゴーグル。普段お使いの道具で構いません
一台を通して任せられるか
- 受験資格
- 2級取得者で、実務経験3年以上(在籍証明書が必要)。いきなり受けることはできません
- 試験
- 試験車両1台の半分をお一人で施工・仕上げ。受付から講評まで合計4時間(うち実技3時間)。対象車は当日まで公開されません
- 合否
- 協会が定めた判定項目を5段階で評価し、約80%以上の得点で合格
- 受験料
- 66,000円(税込)+車両レンタル代 14,000円(税込)
※ 受験料・日程・定員は回によって変わります。最新の内容は各日程ページでご確認ください。
2026年4月から、2級の試験方式を変えました
試験時間 45分 → 25分/試験パネルをセルフ仕様に変更/傷入れを SGM技能監督官の手作業から RSE 1250サンダー+#800ペーパーへ/試験後の個別フィードバック(約10分・1名ずつ)を新設
従来は、SGM技能監督官が手作業で#800ペーパー目を入れていました。手作業である以上、傷の深さ・範囲・入り方にばらつきが出て、受験者によって「消しやすい傷」と「消しにくい傷」が混ざってしまう――という公平性の課題がありました。サンダーを導入したことで、全受験者に同じ条件の傷を再現できるようになりました。
試験時間を短くしたのは、条件が均一になったからです。正しい工程を選べる技術があれば、25分で仕上がります。短縮して生まれた時間は、受験者お一人ずつへの個別フィードバックに充てます。合否だけをお渡しして終わりにしない――そのための変更です。
受験までの流れ
- 受ける級を決める初めての方は3級から。すでに現場で磨いている方は2級から受けられます。1級は2級取得と実務経験3年以上が必要です。
- 日程と会場を確認する2級・3級の試験開催日程/1級の試験開催日程。定員に達し次第、締め切ります。
- 申し込む1級はお申し込みフォームから。2級・3級は日程ページの案内、またはお問い合わせ窓口からお申し込みください。
- 当日の準備をする持ち物・受付時間・注意事項は試験当日についてにまとめています。証明写真と本人確認書類が揃わないと受験できません。
合格したあと、何ができるようになるか
合格すると、当協会の技能士として認定されます。技能検定 合格者一覧には、有資格者が在籍する全国の店舗を、資格の種別(SGM技能監督官・1級・2級)とあわせて掲載しています。会員・非会員を問わず掲載をお申し込みいただけます。
ライセンスカードは更新制です。更新の手続きはライセンスカードの更新をご覧ください。
会員でなくても受験できます
当協会の会員であることは、受験の条件ではありません。会員と非会員で違うのは受験料だけです(3級の場合、非会員 10,000円/会員 8,000円)。
入会をお考えの方は入会基準をご覧ください。会員種別は4つ(認定施工店・加盟店・賛助会員・測色計導入認定店)あり、事業の段階に合わせてお選びいただけます。
よくあるご質問
コーティング技能検定は国家資格ですか。
いいえ。一般社団法人 日本コーティング協会が実施する民間の技能検定です。国家資格ではありません。
いきなり1級を受けられますか。
受けられません。1級の受験資格は2級取得者で実務経験3年以上(在籍証明書が必要)です。まず3級・2級からになります。
3級と2級は、どちらから受けるべきですか。
3級は学科のみ、2級は学科と実技です。基礎から確認したい方は3級から、すでに現場で磨いている方は2級からお申し込みいただけます。どちらも受験資格の制限はありません。
2級の実技には、何を持っていけばいいですか。
磨き道具一式(ポリッシャー・バフ・コンパウンド・延長コード・ライト・ウエス・バケツ)と、マスク・ゴーグルです。普段お使いの道具で構いません。最新の持ち物は試験当日についてでご確認ください。
次の試験はいつですか。
回ごとに日程・会場・定員が変わります。2級・3級の試験開催日程と1級の試験開催日程が最新です。過去の回のご案内ページからはお申し込みいただけません。
不合格でも、また受けられますか。
受けられます。2級では2026年4月から個別フィードバック(約10分)を設けており、どこを直せばよいかを試験官から直接お伝えしています。
海外からでも受験できますか。
これまでに台湾・中国での実施実績があります。詳しくはお問い合わせください。
測色計を用いた評価方式について
この評価方式は日本コーティング協会が、月刊BSRに連載された、「研磨した塗面のツヤを測色する」(ケヰテック株式会社金子代表投稿)の内容に基づき、金子代表立会いのもとご協力いただき、更に工夫を重ね出来上がった評価方式になります。
日本コーティング協会は、お客様にワンランク上のコーティング・サービスを提供するとともに、優れたコーティング技術の存在を一般に広く知らしめることで、お客様の満足度向上と業界のボトムアップを図ることが目的で活動しております、従いまして、興味がある方は、必ず当協会にお声をお掛けください。
評価方法のみを真似ることではなく、なぜ、ツヤが測色できるのか?、ツヤの色による数値化が必要なのか?、それの根拠、他の方法との比較や優劣、注意点など、を丁寧に説明して、話し合うことが出来ます。
